タカハシサトシです!
地方で10年、企画の仕事をしています。
今回は、郊外ロードサイドにある飲食店さん向けの記事です。
「飲食店のローカルチェーンで仕事をしています。様々な販促を試みていますが、集客に困っています。何が問題なのでしょうか。」
という声にお答えします。
いま僕は、まさにそういった飲食業界で企画の仕事をしていますが、僕のポジションで解決することは、とても難しいと痛感する毎日です。
しかし、考え方はシンプル。
お役に立てましたら幸いです。
本記事の内容
1 【飲食店】集客に困った時は3つの問題を確認しよう
2 郊外ロードサイド型飲食店の来店動機TOP3
では、いってみよ!
1 【飲食店】集客に関する3つの問題を確認しよう

問題を3つ挙げてみます。
①集客=販促活動と思い込んでいる
集客は「お客さんを集める」事です。
しかし、必ずしもイコール「販促活動」ではありません。
こういう時は、人に例えて見るとよくわかります。
「集客できる店=モテる人」としてみると、人にプレゼントをしたり、LINEしたり、誘ったり・・・。でも、それがモテる原因だと感じますか?
何かが足りませんよね。
それだけだと、いかにもモテたいがための行動をしている人に見えませんか?
販促活動ばかりに力を入れているお店が同じように見えていたら嫌ですよね。
モテる人は人間的に好かれる要素があるはずで、集客できる店も同様に人気が出る背景があるはずです。
ただし、そんな販促活動でもお客さんは来ます。
ただ、本当にお店のファンかどうかは別問題なので、この場合はお客さんとの関係を良くしていく事が必要です。「割引きだから来てみたたけど、かなり良かった。ぜんぜん想像と違っていた」と思わせないといけません。
よって「集客できる店=お店そのものが魅力的な店」とうことになります。販促活動はきっかけですよね。
②集客につながる3つの要素のどれかに問題
簡単に言うと、
・来てほしいお客さん像がハッキリしているか
・これを食べたら絶対満足するという商品があるか
・来て欲しい人にちゃんと情報が伝わっているか
3つのどれかに問題ありませんか?
事業ドメインの設定にも似ていますが、誰に、何を、どのように提供するかが明確であれば、お客さんからすれば、自分たちは◯◯屋である、といった芯が通ったお店に見えるし、わかりやすく、安心して利用できそうですよね。
これも、結局のところ「お店のあり方がハッキリと定められていることによる魅力」につながることになります。
魅力的なお店には、集客力があります。
③集客し続けられる仕組みに問題
一度来店されたお客様が再度来店するためのきっかけとして、ポイントカードや、スタンプカード、会員アプリ等顧客化の仕組みは当然整っていたほうが良いでしょう。
しかし、それらが本当に再来店の動機になっているでしょうか。
実際は、どれもがお店に行ってから、特に会計前にようやく使いませんか?ということは、集客にはあまり役に立っていない可能性が高いです。
集客し続けられる仕組みの本質は、
「その飲食店に行く理由は、◯◯という価値を提供してくれるから」
が明確になっている事です。
例えば、
・スポーツにかかせない栄養をバランス良く採れる
・ステキな音楽を聞きながらリラックスできる
・デートにぴったりの空間
といった事が根底にあるならば、商品だって、来てほしいお客さんだって変わってくるだろうし、お店を利用する理由や価値が明確になっていくはずです。
以上、これら3つの問題に取り組んでみてはいかがでしょうか。
2 郊外ロードサイド型飲食店の来店動機TOP3

僕の仕事が、地方の郊外ロードサイドにある店舗に関係する事ですので、それに限ったデータになりますが、これは実際とある店舗でアンケート調査を行った結果になります。(アンケートは2019年11月に500名程)
アンケートの設問の一部より、はじめて来店した動機について。
1位 ロードサイド看板 50%
2位 口コミ 20%
3位 ウェブ 10%
これは何も新店というわけではなく、10年その場所で営業を続けてきた店舗の結果です。
この結果からわかることは、これだけ情報化社会にも関わらず、集客につながるポイントの多くは「看板」や「口コミ」といったアナログな手段が、集客に対して効果が出るということです。
特に「ロードサイド看板」の影響は大きく、整備するには大きな金額が必要ですが、その店が「どのような店かをひと目でわかるように表現」できているかどうかが、特に新規のお客さんの集客には重要です。
10年その場所にあっても、3割以上の人は一度も来たことがなく素通りしていると言われていることからも、10年営業していても、新規顧客はまだまだ存在します。
そう考えると、看板の役割はさらに重要であると言えます。
それと同時に、お店自体の存在意義をはっきりさせ、魅力を高める事が集客力のあるお店になる、そう思いませんか?以下の記事でも説明しています。
今日はここまで!お読みいただきありがとうございました。