タカハシサトシです!
地方で10年、企画の仕事をしています。
今回は、
うちの会社は人が育ちにくいです。仕事ができる人が辞めてしまう。経営者は人に問題があるという。情熱が足りないとも。しかし、組織に問題があると思うのですが・・・。
という声にお答えします。
この記事では、人が育つ組織、仕事できる人が辞めない組織には何が重要なのか、また、イノベーションが起こる会社組織のポイントがわかります。
適材適所とは良く言ったものですが、何か新しく育ちそうな芽を潰すか活かすか、経営者がつくる環境次第ではありますが・・・。
本記事の内容
1 うまくいかない会社組織の原因
2 組織でイノベーションを起こすためには
3 そんな組織で従業員の自分はどう行動するか
では、みていきましょう!
1 うまくいかない会社組織の原因

どのような意味で「うまくいかない」かですが、中規模企業で社員も数十人いる会社においての話しになります。
その場合、うまくいかない会社組織=できる人が辞めてしまう組織です。
うまくいかない、ということは成長も発展も鈍い、もしくは無くなり、いずれ潰れてしまうでしょう。
ただ、できる人が辞めるのは結果であって、そもそも会社組織は、会社が定めた経営計画、特に中堅企業であれば中期経営計画を実現するために形づくるものです。
なので、経営計画がハッキリしていない場合、これが根本原因ではあります。
なぜ良い人が辞めてしまうか
そういった中において、仮に良い人材が入社した場合、次のポイントで辞めていく事が考えられます。
①評価されない
仕事ができると思っているので、その気持ちと評価が釣り合わなくなる場合。
中途採用の場合は、前職の経験を加味してもらえない場合。
しかし、他人や前職と比べても仕方ない、今の会社の中で精一杯頑張れば、評価につながるはずだと考えるため、不満としては表面にほとんど見えないはず。
②自分の思う仕事ができない
その人が得意とすることを任せてもらえる機会が少ない、または経験が必要だということで、別な仕事をさせられる場合。
しかし、いろんな仕事を経験することで自分自身にプラスになり、言われたこともちゃんとやることが信用となり、自分のやりたい事をやらせてもらえる機会につながるはずだと考えるため、不満としては表面に見えずらい。
③挑戦することがなくなる
ある程度の仕事をさせてもらい、また言われたこともやってきたが、そろそろ同じ仕事の繰り返しになってきている。大きな仕事を任せてもらえない、チャレンジできる仕事がなくなった場合。
ここら辺から黄色信号。元気がなかったり、一人で行動しはじめるので、様子が変だなと周りに気づく人もちらほら。
④キャリアの先が見えない
最終的には、この会社で仕事していくとどうなるのかを考え始めるが、その将来像が全く見えない場合。
そんな事を考えている時点で赤信号。もう次の事を考え始めているので、仕事に積極的ではなくなり、何かの機会に「お話があります」と切り出される寸前かも。
2 組織でイノベーションを起こすためには

イノベーションは技術革新を言う場合が多いそうですが、「新しい価値を生み出す事」だと考えます。
1で述べたような以下の問題がある限り、
・経営計画がない
・適材適所な組織ではない
・チャレンジできない
・キャリアプランがない
なかなか新しい価値は生まれにくいです。
しかも!経営者自身が、新しい価値あることを生まないといけない、決めないといけないと思っている企業ほど、新しい価値は生まれにくく、スピード感も無いでしょう。
新しい価値が生まれる可能性
イノベーションは何も特別な事ではなく、「あ、この方がいいよな」という思いつきの場合もあります。それを誰が起こすのかといえば、もちろん経営者かもしれないし、中間管理職かもしれないし、末端のアルバイトさんかもしれない。
そういう意味では、人数の分だけ可能性はあるはず。しかし、生まれない、生まれにくいということは、その自分自身の可能性にも気付かず、諦めているだけかもしれない。そして、諦めさせる、気付かさせない、挑戦させない企業文化、組織があるということだと思います。
特に、仕事ができる人は、そういった新しい企業文化をつくる突破口、前例として活躍してくれる可能性は大いにあります。そういった人を見れば「自分もやってみようかな」と触発される人も出てくるはず。
なので、まずは仕事ができる人、おそらく全体の10%にも満たない人数だと思いますが、この人たちに向けた環境を提案するところから始まるのではないでしょうか。
挑戦しやすい環境をつくる
とはいえ、最初が肝心です。
いくら仕事ができる人とはいえ、失敗は嫌ですよね。
しかし、失敗はつきもの。
むしろ失敗することで、できる人にとっても経験となり、企業全体の人材の底上げにもなる。
ということで、失敗により減給や降格は内容によってはありかもしれませんが、挑戦しづらくなるのも事実ですので、失敗しても良いルールは必要ですね。
また、密かに挑戦して、密かに失敗したのでは意味がありません。社員みんなにわかるように、新しい会社の仕組みだと知らせる事に意味があります。さらには、挑戦に見合った評価も用意しておくべきでしょう。
3 そんな組織で従業員の自分はどう行動するか

仕事ができると言っても、どんな人間なのかは経営者のとっては未知数。意見を言っても口だけにも見られます。やはり、意見が言えるだけの信用を積み重ねる、これが一番ですね。その上で、どう行動するかになります。
積み重ねる必要の無い、実績をもった人間であれば別でしょうが。
①経営者に直談判お願いをする
挑戦しづらい会社組織でイノベーションを起こす。そこまでの気概があるのなら、経営者に真っ向勝負でしょう。「この仕事、僕に任せてもらえませんか!」ですね!もはや根比べかも。
②コミュニティの力を利用する
真っ向勝負が難しいなら変化球。例えば経営者会議などの場の力を利用して、お願いをする。もしターゲットとなる経営者以外の方に根回しすることで、うまくいく可能性は上がるでしょう。
ただし、期限はいつまでか、何をもって成功で失敗か、そして失敗した場合の待遇等については、自分なりに考えて提示するべきでしょう。
③転職
お願いしても無理な場合は、自分が活躍できる場所はここには無いと思い、転職を考えた方がよいかも。
ここまで信用を積み重ね、意見もでき、チャレンジできる人を採用したいと思っている企業は多いハズです。転職エージェントは様々ありますが、大手転職エージェントが安心で確実かもしれませんね。
以上です。
自分の挑戦が今いる会社でできるのかできないのか。
これまで積み重ねた信用を元に、どうせやめるならばと行動に出るのもありかもしれません。