タカハシサトシです!
地方で10年、企画の仕事をしています。
その前は10年デザインの仕事をしてきました。
今回は、
webデザインを学ぶには模写が重要だと聞きますが、それだけでは足りない気がしています。しかし何が足りないかわかりません・・・。
という声にお答えします。
これからwebデザイナーを目指す方にとって、何を学べばよいか雲をつかむ部分があるかと思います。
はじめの一歩として模写は重要で、様々なwebサイトを見て実際に形にしてみることでわかることも多いです。それ以上は、実際に仕事をしてみないと学べない、という意見も多いですが、いささか乱暴ですよね。
今回の記事では、事前に学ぶべき事として、知識やスキルの他に、プロとして何を学べばよいかをお伝えいたします。
本記事の内容
1 webデザインを模写しただけではwebデザイナーになれない理由
2 webデザインのプロになるには何を学べばよいか
では、みていきましょう!
1 webデザインを模写しただけではwebデザイナーになれない理由

模写できる事は凄いことです。
目で見て同じものを再現できるスキルは貴重です。
しかし、それだけでは「言われたことを忠実に再現する人」止まりなので、webデザイナーでも、ましてやプロではありません。
なぜなら、高いスキルを使ってwebサイトのビジュアルつくることができても、なぜそのビジュアルになったのか「意味が重要」だからです。
形には必ず意味があります。僕がデザインする時、実際はいちいち意味を考えてはいません。しかし、誰かに説明を求められた時には意味を説明できるように準備しています。感覚で仕上げたと思うデザインだとしても、何か意味があってその形に落ち着いたはずです。以下、webデザインの作り方の記事も参考ください。
プロにならないと、収入アップや信頼アップは望めない。
何度も言いますが、スキルを使って形をつくることができるのは凄いことです。スキルや知識で突き抜けるものありです。しかし、アートな自己表現ならそれでも良いですが、クライアントのデザインとなると話は別です。
センスの差はあるかもしれませんが、スキルが高いからと言ってプロかどうかは別問題なのです。
ではプロになるには何を学べばよいか
それは「企画を学ぶべき」です。
企画はweb制作やwebデザインを通じて見えるビジネスの全体像を捉えて、よりよくするための方策であったり戦略であったりします。
要は、そういった視点で案件を捉えられるかどうかが分かれ道です。
考え方としては次のような感じです。
まず,web制作をするということは何か目的があると考えます。それは大抵が何か問題があるためにweb制作の案件の話になっているはずです。そしてwebサイトに求める多くの期待は集客でしょう。
そして、その目的を果たす、問題を解決するためにはどうしたら良いのか。また、単に問題を解決するだけではなく、数年後も見た上で、新たなビジネスが必要ならば、マーケットをつくるための戦略も必要になるでしょう。
こういった、全体の戦略まで俯瞰して考えることができるのがプロです。いやいや、webデザイナーにそこまで必要じゃないとお思いの方、とても勿体ないです。
webデザインという、ビジネスの方向性を考えられるポジションにいながらそれを放棄するということは、自分自身に訪れているかもしれないチャンスも見逃すということ。
お客様の身になってとよく言いますが、ここまで考えることができて始めて言えることではないでしょうか。
プロを目指す、成長の機会にしていきましょう。
2 webデザインのプロになるには何を学べばよいか

前項からの続きで、企画のポイントをもう少し深めてお伝えします。
企画4つのポイント
①だれがwebサイトを運営するのか
②だれに見てほしいwebサイトなのか
③どんな目的があるのか
・立ち上げる理由、起こっている問題、解決したい課題
④どうなりたいのか
・狙う売上、つくりたいマーケット、目指したいブランド像
これらクライアントのあるべき姿を「クライアントに代わって」模索します。
要はクライアント自身それができていたら、相談など無く、自分たちで解決に向けて行動しているはずです。しかし、それがうまく行かないので、web制作という切り口で依頼してきているのです。
ですので、その依頼から何を汲み取るかが重要です。クライアントも意識していないインサイトまで汲み取って提案しても良いはずです。
自分自身を見つめること、これはクライアント自身もなかなかできていないことです。そういう意味では、代わりにひとつの提案としてクライアントの未来像を形にして見せてあげることが、デザインの役割ではないでしょうか。
webデザインができたら未来を実現するプロジェクトを考えよう
そして、webデザインを制作した上で、未来を実現する戦略まで考え提案できたら凄いサービスですよね。
ということで、それには以下の6つのことを考えましょう。
・どういうノウハウを蓄積すべきか
・どういう人材が必要か
・どういう行動をとるべきか
・どんなチーム、体制にすべきか
・どんな商品を開発すべきか
・どんなマーケティング戦略が必要か
ただのwebデザインに留まらず、プロジェクト化してどのように進めるかまで提案できたら、他社に真似できない圧倒的なサービスを提供できると思いませんか。そして最終的には企画書などにまとめられれば上出来です。
ここまでくれば、webデザイナーという名のプロのコンサルタントですね。ぜひ目指していきましょう。
まとめ:プロを目指そう。

コンサルタントと名乗る名乗らないは別として、webデザインは可能性を秘めています。
それは形にできるということは、物事を先に進めることができる力です。想いはあっても形にすることができない人が多い中、作った形で物事は進んでしまう経験は多いと思います。
せっかく作るならば、プロの視点で、ビジネスそのものが良りよくなる仕事を目指してはいかがでしょうか。